我が袖に降りつる雪も流れ行きて妹が手本にい行き触れぬか
詠み人:

早くあなたに会いたいが、仕事を放り出すわけにはいかない。
せめて袖に降った雪よ‥あの人の手に流れ触れて気持ちを伝えておくれ

槇の上に降り置ける雪のしくしくも思ほゆるかもさ夜間へ我が背
詠み人:他田広津娘子

木の上にしくしくと雪が降り積もるように片時もあなたと、
逢わずにいられないのです。どうぞ‥夜が来たら訪うて来て下さい

〜恋歌〜

冬恋歌

万葉恋歌