昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花君のみ見めや戯奴さへに見よ
詠み人:

これは昼に咲き、夜になると恋しながら眠るという合歓木の花ですよ。
私だけ見て楽しむのは勿体ない、あなたも見て楽しんで

高麗錦紐の片方ぞ床に落ちにける明日の夜し来なむと言はば取り置きて待たむ
詠み人:柿本人麻呂

高麗錦の下着の紐が片方床に落ちていたわ・・でも今はあげない。
今夜来ると言ってくれたら、私の所に置いておいてあなたを待つわ

験なき恋をもするか夕されば人の手まきて寝らむ児故に
詠み人:不詳

ぬばたまの妹が黒髪今宵もか我が床になびけて寝らむ
詠み人:不詳

刈り薦の一重を敷きてさ寝れども君とし寝れば寒くもなし
詠み人:不詳

上つ毛野阿蘇の真麻群かき抱き寝れど飽かぬを阿どかあがせむ
詠み人:不詳

可愛いあなたをかき抱き、愛撫抱擁を繰り返すけれど、
それでもまだ愛おしくてたまらない。いったいどうすればよいかな‥

秘め事

〜ひめごと〜

万葉恋歌